【2025年8月】月間新刊五つ星|おすすめ絵本&児童書

  1. 【2025年8月】激推し新刊!絵本&児童書【8/1~8/31 読了】
    1. 『ひみつのはなび : 刺繍の花火絵本』
    2. 『おひげピンピン』
    3. 『あめふりまち』
    4. 『ぼくはかける』
    5. 『ベッドにのってきょうりゅうのくにへ』
    6. 『ねこのいえで』
    7. 『きょうはカツカレー! : ADHDの「ぼく」にみえるせかい』
    8. 『のこったスイカはだれのもの』
    9. 『ヨークシャーの丘の幽霊』
    10. 『中受 : 12歳の交差点』
    11. 『オーサム!国語塾』
    12. 『てまりのナゾほどき帳 : 出島と秘密の紅い石』
    13. 『ゾウがやってきた』
    14. 『1945年8月6日あさ8時15分、わたしは』
    15. 『みてみて!』
    16. 『ほるんだ、恐竜化石! : モンゴル恐竜発掘記』
    17. 『一郎くんの写真 : 日章旗の持ち主をさがして』
    18. 『海でつばさを手に入れる : 5300万年前に始まったクジラの挑戦』
    19. 『いま、日本は戦争をしている : 太平洋戦争のときの子どもたち』
    20. 『ONE DAY : ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話』
    21. 『おとうさんのポストカード』
    22. 『小学生記者がナガサキを記事にする : みんなに伝えたい戦争や原爆のこと』
    23. 『どう使う?生成AI 1』
    24. 『どう使う?生成AI 2』
    25. 『どう使う?生成AI 3』
    26. 『みず 日本のことばずかん』
    27. 『カラー図鑑フェミナ・サピエンス全史 : 人類の進化と女性の祖先』
    28. 『キミの一歩アフリカ : ゾウを食べるにはひと口ずつ』
  2. 月間新刊五つ星 2025/8月号総評! 

【2025年8月】激推し新刊!絵本&児童書【8/1~8/31 読了】

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りす

小学生向けを中心に、幼児の良書もセレクト。物語だけでなく、理系ジャンルや普段あまり興味を持たなかった分野でも、新たな魅力を発見できる一冊に出会えるはずです。

くり
くり

まずはフィクションからだよ!

『ひみつのはなび : 刺繍の花火絵本』

MICAO 作         白泉社     2025/7
2歳
刺繍で描かれた花火が繊細で美しい。素朴な絵柄に意外性が光る、夏の夜の一冊。

『おひげピンピン』

しもかわらゆみ 作           講談社     2025/7
2歳
愛らしい動物たちの顔に注目!美しい絵と繰り返しのやりとりが楽しい、問いかけ絵本。

『あめふりまち』

佐伯朋子 文・絵    大日本図書         2025/7
3歳
雨の美しさを繊細に描く絵本。色づくまちとビーズのような雨が心に残る、詩のような一冊。

『ぼくはかける』

イハジン 作   内田麟太郎 訳      フレーベル館     2025/7
3歳
ライオンと仲間たちが力を合わせて長い道を走り抜ける、努力と友情の温かい物語。

『ベッドにのってきょうりゅうのくにへ』

まつおかたつひで 作・絵         童心社    2025/6
4歳
眠ると始まる不思議な旅。恐竜との出会いと別れをやさしく描いた、夢のような冒険絵本。

『ねこのいえで』

高橋和枝 作        アリス館         2025/7
4歳
猫を探す不安と、見つかったときの安堵が優しい水彩画で描かれる、心に寄り添う本。

『きょうはカツカレー! : ADHDの「ぼく」にみえるせかい』

オスンミン さく  かみやにじ やく       汐文社    2025/7
5歳~低学年も
授業中じっとできないジヌの姿を通し、「ちがう」ことを前向きに見つめるきっかけをくれる。

『のこったスイカはだれのもの』

山下明生 作   高畠純 絵     理論社    2025/7
低学年
動物たちが見守る、小さなスイカの成長物語。テンポよく展開し、夏にぴったりのやさしい一冊。

『ヨークシャーの丘の幽霊』

マーカス・セジウィック 作   野沢佳織 訳    徳間書店        2025/6
高学年
家族に居場所を見失った少年が出会ったのは、自分のルーツと驚くべき真実。過去と現在が交錯する、重厚なミステリー。

『中受 : 12歳の交差点』

工藤純子 著        講談社     2025/6
高学年
三者三様の中学受験を通し、動機や迷い、努力と成長を描く。受験のリアルが伝わる物語。

『オーサム!国語塾』

清水晴木 作   いつか 絵   岩崎書店  2025/7
高学年
国語の学びが子どもたちの成長と結びつく。物語を楽しみつつ、言葉の力を実感できる。

『てまりのナゾほどき帳 : 出島と秘密の紅い石』

荒川衣歩 著        講談社     2025/7
高学年
江戸時代の長崎を舞台に、友情・恋・冒険が爽やかに描かれる物語。美しい布や甘味の描写、響く長崎弁に魅了される。

『ゾウがやってきた』

ホリー・ゴールドバーグ・スローン 作   三辺律子 訳       小学館    2025/7
高学年
老人と少女、ゾウが出会い、奇跡が起こる。読後に深い安心感が広がる奇想天外な物語。

『1945年8月6日あさ8時15分、わたしは』

原爆を体験した子どもたち 言葉  いわさきちひろ 絵      童心社   2025/7
小学生
原爆を体験した子どもたちの作文に、詩と絵を添えた一冊。幼い言葉が胸に響き、静かに平和を考えさせられる作品。

くろ
くろ

ここからはノンフィクション!

『みてみて!』

小西貴士 写真   谷川俊太郎 ことば         福音館書店         2025/7
4歳~小学生
森の不思議な発見を美しい写真で紹介。言葉を超えた驚きと喜びを感じられる。

『ほるんだ、恐竜化石! : モンゴル恐竜発掘記』

平田貴章 写真・文  小林快次 監修     小学館    2025/7
低・中学年~
モンゴルの砂漠での恐竜発掘の様子を、美しい写真で臨場感たっぷりに紹介する一冊。

『一郎くんの写真 : 日章旗の持ち主をさがして』

木原育子 文   沢野ひとし 絵        福音館書店        2025/7
中学年~
新聞記者が見つける旗の持ち主と母の思い。戦争の悲しみと反戦の意思を優しく描く。

『海でつばさを手に入れる : 5300万年前に始まったクジラの挑戦』

中村玄 作   箕輪義隆 絵     理論社    2025/7
中学年~
5300万年前から始まるクジラの進化を丁寧なイラストで描く。雄大な自然のドラマを楽しめる一冊。

『いま、日本は戦争をしている : 太平洋戦争のときの子どもたち』

堀川理万子 絵と文      小峰書店       2025/6
中学年~
戦中・敗戦後の子どもたちの暮らしを、多角的な視点と温かみある絵で描く。

『ONE DAY : ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話』

マイケル・ローゼン 文  ベンジャミン・フィリップス 絵  横山和江 訳     鈴木出版     2025/6
中・高学年~
ナチス占領下で闘うユダヤ人親子の勇気を描く。重いテーマを優しく伝え、希望も感じられる貴重な一冊。

『おとうさんのポストカード』

那須田淳 著   中村真人 監修       講談社    2025/6
中・高学年~
戦争で離れ離れになった親子の絆を描く感動の物語。父の愛と美しい絵葉書が心に響く。

『小学生記者がナガサキを記事にする : みんなに伝えたい戦争や原爆のこと』

前田真里 著   くもん出版   2025/7
中・高学年~
小学生が記者となり、戦争の記憶を自らの言葉で伝える。子どもの視点がまっすぐ心に届く本。

『どう使う?生成AI 1』

鈴木秀樹 監修     保育社    2025/7
中・高学年~
シリーズ1は、家族へのプレゼントや晩ごはんのメニュー作りなど身近な例を通して生成AIの使い方や注意点をやさしく解説。初めてでも安心の内容。

『どう使う?生成AI 2』

鈴木秀樹 監修     保育社    2025/7
中・高学年~
シリーズ2は、宿題や課題の取り組み方を通して、生成AIの正しい使い方や注意点を具体的に解説。応用例もわかりやすく紹介。

『どう使う?生成AI 3』

鈴木秀樹 監修     保育社    2025/7
中・高学年~
シリーズ3は、動画や画像の生成など、よりクリエイティブな場面での生成AIの活用法や注意点を紹介。著作権のQ&Aや具体例もあり、自由研究のアイデアにも役立つ。

『みず 日本のことばずかん』

神永曉 監修        講談社    2025/7
中・高学年~
シリーズ7。「みず」にまつわる言葉を、美しい写真や絵画とともに紹介する。言葉の豊かさと水の美しさを存分に楽しめる。

『カラー図鑑フェミナ・サピエンス全史 : 人類の進化と女性の祖先』

篠田謙一 監修  ユストス 文 ロブレド 絵  網野真木子 訳     西村書店東京出版編集部  2025/6
高学年・中学生~
女性の視点で人類の進化を描く美麗な一冊。細かい情報量で高学年向きだが、眺めるだけでも価値あり。

『キミの一歩アフリカ : ゾウを食べるにはひと口ずつ』

味田村太郎         あかね書房         2025/3
高学年・中学生~
アフリカの子どもたちが折り紙やチェスなどに夢中になる姿を通し、困難の中でも希望を見いだす力を描く一冊。

月間新刊五つ星 2025/8月号総評! 

<span class="bold">りす</span>
りす

8月も人生で忘れられない印象的な本が多く、特にフィクションでは高学年向けの作品が素晴らしい収穫でした。海外の骨太でじっくり味わたい作品から、国内の共感しやすく手に取りやすい作品まで揃い、高学年それぞれの読書スタイルに応えられる充実のラインナップです。忙しい日々を送る生徒の皆さんにもぜひ手に取ってほしい、いずれも良質な作品ばかりです。

一方でノンフィクションは今月も素晴らしい作品が揃い、特に戦後80年を迎えて出版された戦争関連の良書が心に残りました。日本の戦争だけでなく諸外国の戦争を扱ったものもあり、幅広い視点から学べる内容です。なかでも『1945年8月6日 あさ8時15分、わたしは』は、すべての小学生に手に取ってほしい一冊であり、学校図書館にぜひ所蔵していただきたい、長く読み継がれてほしい作品です。

私自身、これらの読書を通して他者に対する思いやりについて考える力が少しでも蓄えられていればと願っています。来月も心に響く本との出会いを楽しみにしています。

くり
くり

次回も15日くらいを目安にしています。

くろ
くろ

9月の五つ星も、見てもらえると嬉しいです!

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