【2025年新刊】おすすめフィクション児童書・絵本(11/15号) 11/2~11/8に読んだ本

フィクション担当のくりです
11/2~11/8の読了20冊から、フィクションのよかったもの7冊ご紹介します!
『おつきさまいただきます!』
おおのたろう 著 誠文堂新光社 2025/10
3歳~
三日月ホットケーキなど、月の形を食べ物で楽しく紹介。親子のやりとりを通して月のふしぎを身近に感じられる。
『クリスマスのくつした』
エリナー・ファージョン 詩 石津 ちひろ 訳 ほりかわ りまこ 絵 のら書店 2025/10
3歳~
クリスマス前夜の詩にのせて、ささやかな贈り物の喜びを描く絵本。堀川さんの温かな絵が、静かな幸福感をやさしく包み込む一冊。
『サンタがふたり?』
スズキトモコ 作 講談社 2025/10
3歳~
サンタさんとケーキ屋さんが入れ替わる、ユーモアたっぷりのクリスマス絵本。左右対称の構成やレトロで愛らしい絵が魅力で、心が温まる一冊。
『ねこがしんぱい』
角田光代 作 小池壮太 絵 KADOKAWA 2025/10
4歳~
留守番中のねこ・たまこを心配して、想像がどんどん広がる。スケールの大きな展開にクスッと笑える。
『てっぺんの葉っぱ』
おおぎやなぎちか 作 イシヤマアズサ 絵 文研出版 2025/9
中学年~
素直に思いを伝えられない少女が、友人とのけんかや魔女ババとの出会いを通して「考える」ことを学ぶ過程が描かれる。
『千年先のあなたへ』
佐藤まどか 作 佐藤真紀子 絵 BL出版 2025/9
中・高学年~
宮大工の仕事場を見学した杏が、棟梁の話を通して職人の技と自分の可能性に気づく。興味を広げるきっかけとなる職業紹介物語。
『ホテル・バルザール』
ケイト・ディカミロ 作 ジュリア・サルダ 絵 横山和江 訳 偕成社 2025/10
中・高学年~
伯爵夫人の語る七つの物語と少女マルタの現実が重なり合う。戦争の影を背景にした上質な幻想物語。
くりが選ぶ 今週の一冊! 11/15号
『ホテル・バルザール』
ケイト・ディカミロ 作 ジュリア・サルダ 絵 横山和江 訳 偕成社
2025/10です!

戦地に行った父の消息が途絶え、母とホテルに身を寄せる少女マルタ。そこで出会った伯爵夫人が語る七つの物語は、やがて彼女自身の運命と静かに結びついていく。古典的で洗練された装丁の美しさ、少し不気味さの漂う大人っぽいおしゃれな挿絵、そして伏線回収のすばらしさ。戦争の重苦しさや不安な気持ちが根底に潜む、大変美しく魅力的な作品です。

くろのノンフィクション11/15号もよろしくお願いします!

