おすすめ絵本・児童書 12/21号 フィクション

おすすめ絵本・児童書 12/21 号 12/8~/14 フィクション

<span class="bold">くり</span>
くり

『だれかがきたよ 』

得田之久 ぶん   垂石眞子 え    福音館書店         2024/11
2歳~
動物たちとお風呂や歯磨き、おばけごっこ!迫力ある絵と愛らしさ満点の表情で、夜のお支度が楽しくなる!

『くじらのいるこみち』

塩野米松 文   はたこうしろう 絵     農山漁村文化協会            2024/11
3歳~
老人画家と元気な女の子の交流。無舗装の庭で泥や水たまりを楽しみ、理想の関係が心温まる一冊。

『ふしぎなはこ』

イザベッラ・パリア ぶん  パオロ・プロイエッティ え  おがわひとみ やく   評論社  2024/10
4歳~
箱を巡る動物たちの心温まる物語。友情と優しさが溢れ、パステル調の繊細な絵と装丁も愛らしい。

『ともだち』

リンダ・サラ 作  ベンジー・デイヴィス 絵  しらいすみこ 訳    ひさかたチャイルド   2024/11
4歳~
二人遊びに新しい子が加わり、嫉妬や不安を経て「三人一緒」の楽しさへ。子どもの心情を丁寧に映し出す。お友達を意識し始める頃のお子様におすすめ。

『がいとうのひっこし』

山田彩央里 ぶん   山田和明 え       イマジネイション・プラス     2024/10
4歳~
新しい街灯に役目を奪われた古い街灯が、最後にたどり着いたのは町はずれの公園。居場所を見つける姿が大人にも染みる物語。

『ぬすまれたねむねむ』

アネテ・メレツェ 作   椎名かおる 訳          あすなろ書房      2024/10
4歳~
眠れない夜、「ねむねむ」が盗まれた!?カバやフラミンゴたちと始まるユーモラスな調査。軽妙なやり取りとカラフルで印象的なピンクの絵が、目が覚める楽しさ。

『おかえりなさい、スノーマン』

マイケル・フォアマン ぶん・え  三辺律子 やく     あすなろ書房       2024/11
4歳~
雪だるまが夜に街を歩き、朝日とともに溶けていく姿が切なくも美しい。希望のある結末が心に残る。優しい雰囲気のイラストも余韻を引き立てる。

『のうじょうのいえ』

ソフィー・ブラッコール さく   山口文生 やく         評論社   2024/9
小学生
19世紀に建てられた酪農家の倒壊した家から回収した壁紙や衣類から紡いだ作品。家族の歴史を、積み重なる絵が紡ぐ。作者のあとがき、写真も印象的。学年ごとに異なる視点で味わえる。

『空はみんなのもの』

ジャンニ・ロダーリ 文  関口英子 訳  荒井良二 絵   ほるぷ出版     2024/11
小学生
美しい空を見上げ、なぜ大地で争いが起こるのかと考える。イタリアの詩人の作品に絵を添え、さまざまな空の色が平和への願いを静かに語りかける。

『カメくんとイモリくん雪だより花だより』

いけだけい 作  高畠純 絵    偕成社    2024/10
中学年~
シリーズ2作目。沢の生き物たちの友情物語、暖かく、助け合う姿に引き込まれる。登場人物多く、慣れるまでに時間がかかった。ユニークな絵が物語を引き立てる。

『緑の葉っぱのパン』

最上一平 文  北見葉胡 絵     新日本出版社      2024/10
中学年~
父との別れ、戦争で避難する様子がウクライナを思わせる。絵本だが、展開が低学年に少し混乱を招く気がする。中学年以上に適した本。

『コメディ・クイーン』

イェニー・ヤーゲルフェルト 作  ヘレンハルメ美穂 訳      岩波書店    2024/10
高学年~
スウェーデンの良書。母の死を受け入れられず、コメディアンを目指す少女の成長物語。軽快な一人称とストレートな感情表現が魅力。脇役も魅力的で、痛みの表現が豊か。

『クリスマス・キャロル』

チャールズ・ディケンズ  オスカー・ワイルド 作  村岡花子 作・訳
村岡美枝 村岡恵理 訳編集    講談社   2024/10
高学年~
※注意※『クリスマスキャロル』『しあわせな王子さま』オスカー・ワイルド著 『さびしいクリスマス』村岡花子著の三作品収録のうち、表題作について
クリスマスに人々の幸いを考えさせられる作品。村岡花子訳ならではの品のある美しい日本語が味わえる。高学年以上におすすめ、装丁の華やかさも含め冬の贈り物としても最適。

くりが選ぶ 今週の一冊! 12/21号

クリスマス・キャロル
チャールズ・ディケンズ  オスカー・ワイルド 作  村岡花子 作・訳
村岡美枝 村岡恵理 訳編集    講談社   2024/10
 です!

くり
くり

装丁の華やかさが目を引く、村岡花子訳のクリスマス作品集。旧字や表現の一部は翻訳家の孫により修正され、原作の味わいを守りつつ現代に読み継がれる工夫が施されています。「クリスマスキャロル」は、200年の時を越えても色あせない人の幸いを考えさせる名作。胸に響く言葉を美しい日本語で堪能できます。ぜひ村岡花子訳で体感してほしい、高学年以上におすすめの本です。

くろ
くろ

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