【2025年5月】激推し新刊!絵本&児童書【5/1~5/31 読了】

胡桃幼書堂オーナーりすです!2025年5月に読了した90冊から、くり&くろが紹介した作品を含む特におすすめの五つ星12冊を厳選しました。
小学生向けを中心に、幼児の良書もセレクト。物語だけでなく、理系ジャンルや普段あまり興味を持たなかった分野でも、新たな魅力を発見できる一冊に出会えるはずです。
親子での家庭読書の参考に、また学校司書の方の選書の参考にもぜひ活用していただきたい素晴らしい本です。ぜひお気に入りの一冊を見つけてください!

まずはフィクションからだよ!
『ねむたいよう』
ひびのあつし 作 岡田千晶 絵 アリス館 2025/4
2歳~
おててやあんよに語りかけながら、親子で心地よく眠りへ。絵も優しく美しい、おやすみ絵本の佳作。
『くだものらららん』
金内織恵 作 童心社 2025/4
3歳~
果物が実る様子を美しい絵とリズミカルな言葉で描く、驚きと発見に満ちた絵本。
『ほんやくすると』
斉藤倫 うきまる 文 くのまり 絵 ブロンズ新社 2025/4
4歳~
言葉にしなくても伝わる心。犬と男の子の優しい日々が、美しい言葉と絵でつづられる感動の一冊。
『きつねの木』
石川えりこ 作 講談社 2025/4
5歳~
愛らしいこぎつねと森の仲間たちが織りなす命のつながり。力強い美しい絵が印象的。
『こころのあな』
リンジー・ボニヤ 文 ブリジダ・マーグロ 絵 東菜奈 訳 岩崎書店 2025/4
5歳~
喪失の心を「穴」で描いた、再生への道しるべ。優しい絵と構成で、深い悲しみに静かに寄り添う。
『ちょっとだけともだち』
なかがわちひろ 作 のら書店 2025/4
中学年~
内気な一平くんの、新しい一歩を描くシリーズ第3弾。違ってもつながれる友情と、心に残る穏やかなラストが魅力。
『こねずみくん、ききいっぱつ!』
ヘルダ・デ・プレーター 作 テー・チョンキン 絵 鵜木桂 訳 徳間書店
2025/4
中学年~
手に汗握る冒険と心の成長。ユーモアと優しさに包まれた、すべての子に届けたい感動の物語。

ここからはノンフィクション!
『わたしのちいさないきものえん』
大島加奈子 さく 福音館書店 2025/4
4歳~
身近な虫や小動物の飼育方法をやさしく紹介。実践したくなる工夫が満載で、マンションでも楽しめる観察絵本。
『ちくちく!あいうえおえほん : いとでえがいたことばとあそぶ』
神尾茉利 著 小川大介 監修 文堂新光社 2025/4
3歳~小学生
刺繍で描かれた50音の世界。美しく楽しい絵と言葉が広がる、学びと手芸のきっかけにおすすめ。
『さあ、めがねをかけよう!』
ヘレナ・ハラシュトヴァ 作 アナ・コーベン 絵 越智典子 訳 偕成社 2025/4
低学年~
やさしい言葉と温かい絵で、目やメガネのしくみを楽しく解説。メガネがもっと好きになる一冊。
『分別が楽しくなる!ごみと資源のリサイクル3』
高田秀重 監修 新日本出版社 2025/4
中・高学年~
シリーズ3はプラスチックごみの本質に迫り、子どもにもできる行動を具体的に提案。鋭い視点が印象的な、シリーズ随一の力作。
『絵で見て楽しい!はじめての浮世絵』
藤澤紫 藤澤茜 著 すばる舎 2025/2
中・高学年~
シリーズ7。浮世絵の魅力と仕組みを解説。小さな本に知識がぎっしり詰まった、楽しい入門書。
月間新刊五つ星 2025/5月号総評!

5月も、心に残る魅力的な新刊とたくさん出会うことができました。
フィクションでは、どの作品も印象深く、中でも『こねずみくん、ききいっぱつ!』は、読書の楽しさを詰め込んだような一冊で、物語に夢中になる感覚を存分に味わわせてくれました。「読むって面白い!」という気持ちを、子どもたちに届けてくれる作品です。
ノンフィクションでは、シリーズの中からとくにおすすめしたい巻を取り上げています。『分別が楽しくなる! ごみと資源のリサイクル3』は、誰もが目をそらしがちな“不都合な事実”にもしっかり触れており、その真摯な姿勢に強い意義を感じました。また、『ちくちく!あいうえおえほん』は、長く手元に置いておきたくなるような、ことばを覚えることの喜びや大切さを、やさしく思い出させてくれるような作品でした。
今月も90冊の読了作品の中から、特におすすめしたい“5つ星”の本を厳選してご紹介します。なお、今号は、それぞれの本に対して週ごとに掲載してきた紹介文も添えています。形式については今後も検討を重ねながら、よりよい形でお届けできればと思っています。子どもたちの読書の時間が、今月も豊かで楽しいものになりますように。

次回も15日くらいを目安にしています。

6月の五つ星も、見てもらえると嬉しいです!