【2025年6月】激推し新刊!絵本&児童書【6/1~6/30 読了】

胡桃幼書堂オーナーりすです!2025年6月に読了した115冊から、くり&くろが紹介した作品を含む特におすすめの五つ星12冊を厳選しました。
小学生向けを中心に、幼児の良書もセレクト。物語だけでなく、理系ジャンルや普段あまり興味を持たなかった分野でも、新たな魅力を発見できる一冊に出会えるはずです。
親子での家庭読書の参考に、また学校司書の方の選書の参考にもぜひ活用していただきたい素晴らしい本です。ぜひお気に入りの一冊を見つけてください!

まずはフィクションからだよ!
『ごはん』
こがようこ ぶん・え 大日本図書 2025/4
1歳~
語りかけ絵本シリーズ。手が伸びるリアルなごはん。語りかけが自然に生まれる、赤ちゃんとの幸せな食卓時間。
『りょこう』
麻生知子 作 福音館書店 2025/5
4歳~
孫と祖父の旅をユニークな構図で描写。駅弁や湖、卓球など旅の楽しさが伝わる心温まる作品。
『ぼくたちのいえ』
藤原ヒロコ 作・絵 文研出版 2025/5
4歳~低学年も
男の子が生き物たちに招かれ、さまざまな家を訪ねる冒険。リアルな生態と夢あふれる空想が楽しめる。
『レーナとヒキガエルの紳士』
ミリアム・ダーマン ニコラ・ディガール 文 ジュリア・サルダ 絵 河野万里子 訳
徳間書店 2025/5
低学年~
舟守の女性がヒキガエルの館に招かれ、不思議で幻想的な物語が展開。美しい絵と緊迫感あふれる、大人も楽しめる芸術的な絵本。
『けがをした日』
エンマ・アドボーゲ 作 菱木晃子 訳 ブロンズ新社 2025/5
低学年~
ケガをしたぼくの視点で、痛みや友だちの反応、治る過程の心情をみずみずしく描く。
『本はともだち : ほんともツアーへようこそ』
スギヤマカナヨ 著 子どもの未来社 2025/5
低学年~小学生
本の世界を旅しながら、図書館の楽しさや本の選び方が自然とわかる一冊。
『シリアの秘密の図書館』
ワファー・タルノーフスカ 作 ヴァリ・ミンツィ 絵 原田勝 訳 くもん出版
2025/5
中・高学年~
内戦下の街で本を集め地下図書館を作る子どもたち。力強い絵と豊かな解説が、平和の尊さを深く問いかける。
『そして砂漠は消える』
マリー・パヴレンコ 作 河野万里子 訳 静山社 2025/5
高学年・中学生~
砂漠化した世界で少女が旅に。歯ごたえのある文量と重いテーマの先に、深い希望を感じさせる。

ここからはノンフィクション!
『色がきこえるおんなのこ』
マリー・ハリス 文 ヴァネッサ・ブラントリー=ニュートン 絵 日髙杏子 訳
玉川大学出版部 2025/4
5歳~
音に色や匂いを感じる共感覚の女の子の世界を鮮やかに描く、個性の理解を深める絵本。
『みっちりつぶつぶとうもろこし』
いわさゆうこ さく 童心社 2025/4
5歳~低学年も
シリーズ。ぷっくり育つ姿に思わず手が出そう!擬音と美しい絵で、とうもろこしの魅力を満喫できる。
『聞くのが楽しくなる耳のひみつ』
今泉忠明 監修 植木美江 絵 創元社 2025/5
中・高学年~
シリーズ。ウサギの案内で耳の秘密を探る旅へ。かわいさと知識が融合した、美しく読み応えのある科学絵本。
『みんなをつなぐアイヌの糸』
横塚眞己人 写真と文 ほるぷ出版 2025/5
中・高学年~
アイヌの伝統布「アットゥシ」ができるまでを丁寧に紹介。写真から文化の息づかいが伝わる。
月間新刊五つ星 2025/6月号総評!

6月も、印象深い新刊とたくさん出会うことができました。
フィクションでは、虫たちのおうちに次々と招かれる『ぼくたちのいえ』が特にお気に入りです。理科的な視点を含みながらも、ファンタジーのような夢の広がりがあり、読後に喜びを感じさせてくれる一冊でした。
ノンフィクションはどれも秀逸ですが、『聞くのが楽しくなる耳のひみつ』『みんなをつなぐアイヌの糸』は、小学生の知的好奇心をさらに広げ、夏休みの自由研究の参考やきっかけにもなるのではないかと期待しています。
今月も115冊以上読んだ中から、特におすすめしたい“5つ星”の本を厳選してご紹介します。夏の読書に、ぜひ手に取ってほしい本ばかりです。週ごとに掲載した紹介文も添えていますので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。これから迎える夏休み、子どもたちの読書の時間が充実したものになりますように。

次回も15日くらいを目安にしています。

7月の五つ星も、見てもらえると嬉しいです!