【2025年新刊】おすすめフィクション児童書・絵本(9/6号) 8/24~8/30に読んだ本

フィクション担当のくりです
8/24~8/30の読了29冊から、フィクションのよかったもの14冊ご紹介します!
『むしあつまれ!じゅえきくん』
じゅえき太郎 作・絵 須田研司 監修 Gakken 2025/8
3歳~
森の人気者・じゅえきくんと虫たちのやりとりがユーモラス! リアルな絵と脱力キャラの対比が楽しい絵本。
『くまのおやこのきょうはさかなつり』
エイミー・ヘスト 文 エリン・E.ステッド 絵 青山南 訳 光村教育図書 2025/7
3歳~
親子ぐまの支度に「ほんとに?」とくり返す展開が楽しい。水彩画の美しさが光る作品。
『ねこのいえで』
高橋和枝 作 アリス館 2025/7
4歳~
猫を探す不安と、見つかったときの安堵が優しい水彩画で描かれる、心に寄り添う本。
『そうだ、いいものつくってあげる!』
アシュリー・スパイアーズ 作 なかがわちひろ 訳 絵本塾出版 2025/7
4歳~
ものづくりに奮闘する女の子と犬。失敗やイライラも、やがて創造の力へ変わる魅力。
『きょうはカツカレー! : ADHDの「ぼく」にみえるせかい』
オスンミン さく かみやにじ やく 汐文社 2025/7
5歳~低学年も
授業中じっとできないジヌの姿を通し、「ちがう」ことを前向きに見つめるきっかけをくれる。
『あらしの島で』
ブライアン・フロッカ 文 シドニー・スミス 絵 原田勝 訳 偕成社 2025/7
5歳~低学年も
嵐の迫力を全身で味わう兄妹の冒険。圧倒的な筆致で描かれる海と空に引き込まれ、読み手も自然の息吹を体感できる。
『くも』
しおたにまみこ 作 偕成社 2025/8
5歳~低学年も
雲と仲良くなれたら――そんな空想を圧倒的な画力で描き出す一冊。美しく、怖いくらいの迫力。
『こぐまのララはうたう』
ウーイージェン 作 リャオペイツー 絵 よしだるみ 訳 駒込武 監修 大塚ゆう美 監訳
国土社 2025/7
5歳~低学年・小学生
はずかしがりやのこぐまララが、歌を禁じられ自由を奪われる姿を描く。やさしい絵で、自由の大切さを静かに問いかける。
『キダマッチ先生!9』
今井恭子 文 岡本順 絵 BL出版 2025/8
低・中学年~
掃除中も患者を助けるカエルの先生。ユーモラスなやりとりと、美しい絵が魅力のシリーズ。
『印度カリー子のカレーとスパイスのひみつ』
印度カリー子 著 matsu 挿絵 金の星社 2025/7
中・高学年~
カレー好き必読! ゆるく楽しい物語を通して、スパイスの魅力や奥深さに触れられる。レシピ付き。
『まんがで読む四谷怪談雨月物語』
板坂則子 監修 上地優歩 カトーナオ 渡まかな まんが Gakken 2025/8
中・高学年~
歌舞伎と古典文学に触れる入門書。迫力あるまんがとコラムで、楽しみながら物語や背景を自然に理解できる。
『チーム・テスならだいじょうぶ』
カービー・ラーソン クイン・ワイアット 作 杉田七重 訳 鈴木出版 2025/6
高学年~
難病を抱える中2の転校生テスが、友だちづくりやお菓子作りに挑む姿を描く。病気や個性に向き合う誠実な展開が印象的。
『ゾウがやってきた』
ホリー・ゴールドバーグ・スローン 作 三辺律子 訳 小学館 2025/7
高学年~
老人と少女、ゾウが出会い、奇跡が起こる。読後に深い安心感が広がる奇想天外な物語。
『1945年8月6日あさ8時15分、わたしは』
原爆を体験した子どもたち 言葉 いわさきちひろ 絵 童心社 2025/7
小学生
原爆を体験した子どもたちの作文に、詩と絵を添えた一冊。幼い言葉が胸に響き、静かに平和を考えさせられる作品。
くりが選ぶ 今週の一冊! 9/6号
『1945年8月6日あさ8時15分、わたしは』
原爆を体験した子どもたち 言葉 いわさきちひろ 絵 童心社 2025/7です!

被爆を体験した子どもたちの作文に、詩や絵を添えた特別な一冊。幼い言葉だからこそ、その率直さと痛みが胸に迫ります。読むたびに、平和の大切さや命の尊さを静かに感じ、心の奥でじんわりと染みわたる作品です。手に取れば、子どもたちの声が目の前で語りかけてくるように感じられるでしょう。本文は低学年でも読めますが、解説やエッセイは中学年以上向き。それでも、この一冊はすべての小学生にぜひ手に取ってほしい特別な本です。

くろのノンフィクション9/6号もよろしくお願いします!