【2025年9月】月間新刊五つ星|おすすめ絵本&児童書

【2025年9月】激推し新刊!絵本&児童書【9/1~9/30 読了】

<span class="bold">りす</span>
りす

小学生向けを中心に、幼児の良書もセレクト。物語だけでなく、理系ジャンルや普段あまり興味を持たなかった分野でも、新たな魅力を発見できる一冊に出会えるはずです。

くり
くり

まずはフィクションからだよ!

『チンパンくんはもうおにいちゃん』

穂高順也 さく   西野沙織 え         教育画劇         2025/8
3歳
初めての登園をユーモラスに描き、温かみのある絵に心が和む。入園を楽しみに変えてくれる絵本。

『どきどきしてる』

たけがみたえ 著   偕成社    2025/8
3歳
力強い木版画と色彩が躍動し、生きものの鼓動を伝える。読む人の心にもドキドキが響く命の本。

『おおかまきりのなつ』

谷本雄治 文   サトウマサノリ 絵    文溪堂    2025/8
4歳~低学年も
敵だらけの幼少期から堂々たる狩人になるまで、波瀾万丈の一生をリアルに描く、カマキリの魅力に引き込む絵本。

『ふしぎなはごろも』

蔡皋 作・絵   石田稔 訳     徳間書店        2025/8
5歳~低学年も
絵画から生まれる不思議な力と夫婦の絆。色彩豊かな絵と勧善懲悪の物語が魅力の民話絵本。

『ランドリーの迷子たち』

シャネル・ミラー 作・絵   ないとうふみこ 訳         ほるぷ出版         2025/7
中・高学年
洗濯物の落とし主探しに大奔走。移民として差別や孤独に向き合いながら、友情を育む少女たちの夏。

『おれたちのラストイヤー』

マット・グッドフェロウ 作  ジョー・トッド=スタントン 絵  小林玲子 訳    評論社   2025/7
高学年
ネイトの心の揺れと日常を詩で描く、友情や家族の絆が胸に響く小学生最後の物語。

『灰とダイヤモンド』

東曜太郎 作   中島花野 絵        岩崎書店         2025/6
高学年
戦後東京の混乱と再生を背景に、少年たちの出会いと別れを描く力作。時代の息づかいを伝える貴重な物語。

くろ
くろ

ここからはノンフィクション!

『はじめてであうきょうりゅう』

バスチャン・コントレール 作   真鍋真 訳    岩波書店        2025/7
4歳~
色彩を絞ったステンシル画で、恐竜のくらしや大きさを楽しく学べる絵本。

『おおじしんからいのちをまもるえほん : 親子で学ぶ「そのとき」どうする?』

清永奈穂 監修・文  石塚ワカメ 絵       KADOKAWA     2025/8
5歳~低学年も
親子で地震に備える防災絵本。被災から避難所生活まで、実践的な知識とイラストで学べる。

『こわい浮世絵おばけやしき : さがしえほん』

太田記念美術館 解説・監修        講談社    2025/7
5歳~小学生
妖怪が描かれた浮世絵で楽しむ探し絵。遊びながら美術の魅力に触れられる。

『てんぐさ : だいかつやくうみのまっかなかいそうたち』

田中次郎 青木優和 文  畑中富美子 絵      仮説社    2025/8
低・中学年~
天草の魅力爆発。ひみつを学べる絵本。写実的な絵と豊富な情報で、海藻の世界に引き込まれる一冊。

『わたしの体におこることなんでもガールズトーク!』

イダ 作 かみやにじ 訳  高橋幸子 日本語版監修     偕成社    2025/7
中・高学年~
思春期の体や性の悩みをユーモラスに語り、共感と安心を与えてくれる女子への心強い応援本。

『赤い日 : じいちゃんの見た戦争』

長田真作 作       汐文社    2025/8
中・高学年~
祖父の体験をもとに、呉空襲と原爆の惨禍を描いた渾身の絵本。静かな言葉と迫力ある絵が、戦争の現実を胸に刻む。

『おいしい!がわかる小学生からのお菓子の科学 : 夏休みの自由研究からお菓子づくりのこつまで、たのしく学べるレシピと科学のおはなし』

木村万紀子 著     柴田書店       2025/7
中・高学年~
実験とレシピでお菓子作りの科学を楽しく学べる本。理科の知識も身につき、美しいレシピにうっとり。

『こどものための防災教室 : 過去の災害から学ぶ本』

今泉マユ子 著     理論社    2025/8
中・高学年~
シリーズ。過去の災害体験をもとに考える力を養う一冊。構成がすっきりと整理されており、大変理解しやすい。

『はじめて神経をみたサンティアゴ・ラモン・イ・カハール : 芸術を愛したいたずら少年がノーベル賞科学者になるまで』

クリスティン・アイヴァーソン 作  ルチアーノ・ロサーノ 絵  坪子理美 訳    化学同人      2025/8
中・高学年~
サンティアゴ・ラモン・イ・カハールの生涯を描く伝記絵本。芸術と科学が結びつく軌跡を、美しいスケッチとともに楽しめる。

『ひめゆり学徒だった山内祐子さんが沖縄の高校生に伝えたこと』

渡辺考 著      講談社    2025/8
高学年~
女子学徒隊の山内祐子さんの証言を通し、沖縄戦の過酷な現実と命の尊さを伝える。

『もしも君の町がガザだったら』

高橋真樹 著        ポプラ社         2025/7
高学年・中学生~
小学生から理解できるパレスチナ問題入門。背景から現状まで整理され、考える第一歩に最適な一冊。

月間新刊五つ星 2025/9月号総評! 

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りす

9月も多くの魅力的な新刊がそろい、心に残る作品が数多くありました。どの本も深いテーマ性や新しい視点を持ち、読後に余韻を残す充実の月となりました。
『おれたちのラストイヤー』は新しい感覚を届けてくれる一冊で、この鮮烈な読書体験をぜひ若い読者に味わってほしいと思います。
一方ノンフィクションでは、戦争関連から防災まで充実したラインナップがそろいました。防災月間にふさわしく、「もし災害が起きたら…」と改めて考えるきっかけを与えてくれる良い作品に出会えました。
そして何より、『もしも君の町がガザだったら』は今月の一冊として外せません。10月のイスラエル人人質解放を受け、和平への大きな一歩が刻まれた今、子どもたちにもこの現実を正しく理解してほしいと思います。
暑い夏が終わり、いよいよ読書の秋へ。来月も、みなさんに心に残る一冊をご紹介できるよう、たくさんの本と出会っていきたいと思います。

くり
くり

次回も15日くらいを目安にしています。

くろ
くろ

10月の五つ星も、見てもらえると嬉しいです!

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