おすすめ絵本・児童書 12/7号 フィクション

おすすめ絵本・児童書 12/7 号 11/24~/30 フィクション

<span class="bold">くり</span>
くり

『わんわんばあ!』

さいとうしのぶ 作・絵    PHP研究所    2024/11
1歳~
白い犬がフェイントをかけてからの“いないいないばあ”。続いて登場する茶色い犬も素朴で可愛らしく、微笑ましい展開。変化球の楽しさが光る。

『あくたれラルフますますあくたれる』

ジャック・ガントス さく  ニコール・ルーベル え  こみやゆう やく    出版ワークス      2024/11
4歳~
シリーズ6作目。セイラの留守中に訪れた野良猫が騒ぎを起こすナンセンスな展開。ユーモラスなイラストと、愛嬌たっぷりのストーリーが絶妙に絡み合い、最後は“愛”で丸く収まる!

『こぶたのドーカス』

ターシャ・テューダー 絵・文   食野雅子 訳       河出書房新社      2024/10
5歳~
コンパクトなサイズにふさわしい美しい絵と軽快な物語。古典ながらその魅力は今も健在で、軽やかで穏やかな優しい言葉が心に響く。

『ひつじのリンジー』

ターシャ・テューダー 絵・文   食野雅子 訳        河出書房新社      2024/10
5歳~

『こぶたのドーカス』同様、愛らしい絵と言葉の軽やかさが魅力的。

『星の子ども』

グリム 原作  バーナデット・ワッツ 絵  おおつかのりこ 訳  富山房企畫   2024/10
5歳~
懐かしさを感じさせる優しく穏やかな絵。ハードな展開も、このイラストのおかげで和らぎ、心地よいハッピーエンドに。穏やかなグリム。

『十二支がくえん』

かんべあやこ 作   あかね書房         2024/10
5歳~低学年も
十二支にネコが教員補助として加わり。時刻や方角に関する知識や、国によって異なる十二支の動物など、雑学も豊富。未就学児から低学年まで楽しく学べます。

『ハシビロコウがいく』

ヤウキェ・アクフェルト 文  ピート・フロブラー 絵  ひろまつゆきこ 訳    BL出版    2024/10
5歳~低学年も
自分とハシビロコウを比較して悪口を言う鳥たち。だが、ハシビロコウがおかげで、みんなが感謝する展開に。自由で個性的な鳥たちの絵が魅力的。

『こてんちゃんがきた!』

いとうみく 作  かのうかりん 絵   理論社   2024/10
低学年~
羽があり、下駄を履く、こてんちゃんが教えてくれるのは、みんなと違っても仲良くなれること!素直で自由な一年生の姿から、学校が楽しい場所だと感じさせてくれる一冊。

『おおなわ跳びません』

赤羽じゅんこ 作  マコカワイ 絵    静山社    2024/10
高学年~
障害のある生徒が大繩大会に出ないと宣言、7人の視点で物語が進む。受験や障害、家族の問題を抱えながら、個性豊かな登場人物の模索と成長が描かれる。最後には適切な解決が示され、好感。迫力ある絵も物語にマッチし、素晴らしい。

『チカクサク』

今井恭子 作  いとうあつき 画    くもん出版     2024/10
高学年~
戦後間もない時代に生きる少年の心の再生を描いた物語。重い出来事を経て成長する少年と、菜の花畑の印象的な風景が心に残る。正統派の文章でぜひ高学年に読んでほしい。

『だるまさんがころんで』

林けんじろう 作   岩崎書店         2024/10
高学年~
暴走機関車と呼ばれる元気な主人公が、思いがけないメンバーとだるころ大会に参加。大会のリアルな描写、軽妙な関西弁が楽しい。この躍動感、エネルギー溢れる小学生にぜひ。

くりが選ぶ 今週の一冊! 12/7号

『チカクサク』
 今井恭子 作  いとうあつき 画    くもん出版     2024/10  です!

くり
くり

戦後間もない頃、大家族の中で心に重い負担を抱えながら成長する少年の物語。心の再生を促した菜の花畑の風景は印象深く、文章中に戦後の活気やおおらかさに対して戦争の傷も色濃く残る。物語に深みと力強さがあり、ラストは大変美しい。本格的な文学として、高学年にぜひ読んでほしい作品です。

くろ
くろ

今週はノンフィクションのおすすめがなかった…残念。次回12/14号をお楽しみに!

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