今年の選定図書から過去の良書まで!学年別おすすめ本

今年度の課題図書が予約待ちで借りられない…と焦っていませんか?ですが、今年度のものだけにこだわる必要はありません。
せっかくなら、子どもが夢中でページをめくる「心から面白いと思える1冊」で感想文を書いてほしいもの。
今回は、今年の最新選定図書に加え、今、図書館で借りやすい過去の課題図書をあわせてご紹介します。まずは本を読む楽しさを味わい、そのワクワク感を素直に感想文へぶつけてみてくださいね。

この記事の見方
★今年度選定図書について
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️:胡桃幼書堂で5つ星として紹介している本
※:胡桃幼書堂で紹介していない本
★過去のおすすめ選定図書について
学年別のおすすめ本を昇順で紹介。毎年更新、時期により変更、追加予定。
※より良い選書をお届けするため、内容は予告なく変更の可能性があります。
- 最新!第72回青少年読書感想文全国コンクール 選定図書 2026
- 借りやすい!過去の課題図書から選ぶ学年別おすすめ本
- 『エルマーのぼうけん』
- 『おにたのぼうし』
- 『かたあしだちょうのエルフ』
- 『おしいれのぼうけん』
- 『つりばしわたれ』
- 『きいろいばけつ』
- 『アンナの赤いオーバー』
- 『となりのせきのますだくん』
- 『ぼくの村にサーカスがきた』
- 『かずあそび ウラパン・オコサ』
- 『ライギョのきゅうしょく』
- 『ながーい5ふん みじかい5ふん』
- 『おすしやさんにいらっしゃい!:生きものが食べものになるまで』
- 『ライオンのくにのネズミ』
- 『わすれられないおくりもの』
- 『ピトゥスの動物園』
- 『すごいね!みんなの通学路』
- 『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』
- 『給食室のいちにち』
- 『じゅげむの夏』
- 『みどりのゆび』
- 『ルドルフとイッパイアッテナ』
- 『生物の消えた島』
- 『ハンナのかばん:アウシュビッツからのメッセージ』
- 『奮闘するたすく』
- 『こんぴら狗』
- 『ヒロシマ 消えたかぞく』
- 『飛ぶための百歩』
- 『捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ』
- 『図書館がくれた宝物』
- 『モギ:ちいさな焼きもの師』
- 『太陽と月の大地』
- 『生きる:劉連仁の物語』
- 『スラムに水は流れない』
最新!第72回青少年読書感想文全国コンクール 選定図書 2026
- 低学年
『まこちゃんとコトバロボ』※
村上しいこ 作 たんじあきこ 絵 佼成出版社 2025/10
『なにかいいことあった?』⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ミーシャ・アーチャー 作 石津ちひろ 訳 BL出版 2025/3
春の公園で小さな「いいこと」を探す物語。生き物たちの成長や新しい命の誕生に心が躍る。コラージュを用いた温かみのある紙面が、広がりと解放感を演出する美しい本。
『ララのまほうのことば』
グレーシー・ジャン さく やのあやこ やく 工学図書 2025/7
草と心を通わせるララのひと夏の物語。生命力あふれる絵と、自由な想像が広がる。
『たねはいのちのおわりとはじまり』⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
鈴木 純 著 ブロンズ新社 2025/10
植物観察家が「たね」の神秘を美しい写真で紹介。いのちが詰まったたねの、力強さと喜びに満ちた一冊。
- 中学年
『まだまだここから』
宇佐美牧子 作 酒井 以 絵 ポプラ社 2025/5
弟の活躍に揺れながらも、自分だけの「がんばる意味」に出会う物語。爽やかな余韻が残る。
『それからぼくはひとりで歩く』⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
アリシア・モリーナ 作 星野由美 訳 犬吠徒歩 絵 ほるぷ出版 2025/6
視覚障害の少年の冒険と成長の一日。困難を乗り越え、兄との絆が深まる感動作。
『おいしいお米をつくりたい!:ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました』⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
谷本雄治 著 汐文社 2025/10
自由研究で無農薬米作りに挑む小3男子の奮闘記。周囲の支援を力に変える本人の熱意とお米愛が伝わる。地域を巻き込み成長する姿に、純粋な勇気をもらえる一冊。
『宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ』※
A・ボンドー=ストーン、C・ホワイト 作 L・ケンセス 絵 千葉茂樹 訳 あすなろ書房
2025/2
- 高学年
『ポジション!』⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
高田由紀子 作 岩崎書店 2025/10
背が高いだけでバスケチームに入った運動音痴の芽吹。居場所を模索し、仲間と成長していく。心情描写が丁寧な、安心感のある物語。
『リヒト!』※
イノウエミホコ 作 文研出版 2025/10
『ミシュカ』⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
エドワルト・ファン・デ・フェンデル アヌッシュ・エルマン 作 アネット・スカープ 絵
野坂悦子 訳 静山社 2025/10
ウサギとの出会いにより安らぎを得た難民の少女ロヤ。温かい絵が、隠された旅の記憶と他者の心に寄り添う大切さを静かに語りかける。
『キミの一歩アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ』⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
味田村太郎 文 あかね書房 2025/2
アフリカの厳しい現実の中で力強く未来を切り拓く子どもたちを描くエッセイ。その真っ直ぐな姿に胸が熱くなり、自分も前へ一歩踏み出したくなるような気持ちになる作品。

今年度の課題図書はすべて読了済みですが、当サイトでは独自の掲載基準を満たした作品のみを過去にご紹介しています。そのため、本記事では過去に紹介した際の文章を再掲しております。(※マークの3作品につきましては、未紹介のため紹介文はありません)

課題図書をきっかけに、ぜひ他の記事もご覧になってみてくださいね。サイト内の検索ボックス(虫眼鏡マーク)で気になるキーワードを検索すると、思いがけない素敵な本との出会いがあるかもしれません。
借りやすい!過去の課題図書から選ぶ学年別おすすめ本

当記事のリストや学年分類について、以下の点をご留意ください。
- 学年分類について 過去の課題図書は時代によって学年区分が異なるため、司書としての経験に基づき「低・中・高学年・中学生向け」等へと独自に再分類しています。「高学年・中学生向け」には、読書が得意な高学年のお子さんへおすすめしたい中学生向け作品も含まれています。
- 掲載作品の選定について 現代の子どもたちが違和感なく楽しめる作品を厳選しています。(※SLAのデータ公開状況により、第8回以前の課題図書は対象外としています)

低学年向け
『エルマーのぼうけん』
スタイルス・ガネット・作 クリスマン・ガネット・え 福音館書店
第10回(1964年度)
リュックの道具と知恵で猛獣たちに挑む名作冒険物語。アイデアあふれる展開にワクワクが止まらず、夢中になれる永遠の定番。
『おにたのぼうし』
あまんきみこ・ぶん いわさきちひろ・え ポプラ社
第16回(1970年度)
病気の母を思う少女と優しい赤鬼の交流を描く名作。貧しさの中の強がりや切なさが胸に迫り、深い優しさと余韻を残す一冊。
『かたあしだちょうのエルフ』
おのきがく・ぶん・え ポプラ社
第17回(1971年度)
子どもを守り力強く戦う姿から勇気の本当の意味を届ける感動作。命を懸けた深い優しさが心に強く刻まれる力強い物語。
『おしいれのぼうけん』
ふるたたるひ・さく たばたせいいち・え 童心社
第21回(1975年度)
暗いおしいれで出会った恐ろしい恐怖に立ち向かう大冒険。勇気と固い絆が心に強く響く、手に汗握る作品。
『つりばしわたれ』
長崎源之助・作 鈴木義治・絵 岩崎書店
第22回(1976年度)
吊り橋を渡れない少女とやまびこの出会いを描く。子どもの意地や揺れる感情を巧みに捉え、昭和の温かな情景が心に残る物語。
『きいろいばけつ』
もりやまみやこ・作 つちだよしはる・絵 あかね書房
第32回(1986年度)
黄色いバケツを巡るこぎつねの揺れる気持ちを優しく描く。自分のものになる日を待つ健気な姿に胸が熱くなり深く共感できる名作。
『アンナの赤いオーバー』
ハリエット・ジィーフェルト・ぶん アニタ・ローベル・え 松川真弓・やく 評論社
第37回(1991年度)
物がない時代に知恵と心を重ね、時間をかけて一着のコートを作る物語。我慢強く待つ少女の姿、ラストの温かな幸せに感動。慈しみの気持ちが胸にあふれる作品。
『となりのせきのますだくん』
武田美穂・作・絵 ポプラ社
第38回(1992年度)
乱暴に見える男の子と怯える女の子の繊細な心理を描く名作。双方の視点から揺れる心情を察し、深く共感できる物語。
『ぼくの村にサーカスがきた』
小林豊・作・絵 ポプラ社
第43回(1997年度)
戦火の続く村に巡業サーカスが届ける歓喜と希望を描く。素朴で美しい絵とともに、過酷な現実の中で生きる喜びを温かく伝える絵本。
『かずあそび ウラパン・オコサ』
谷川晃一・作 童心社
第46回(2000年度)
1と2の数字だけで広がる不思議な世界。楽しく遊びながら発想を広げられ、豊かな感想が溢れ出しそうな魅力あふれる本。
『ライギョのきゅうしょく』
阿部夏丸・作 村上康成・絵 講談社
第46回(2000年度)
食べる側と食べられる側の違いを知った二匹の葛藤を描く。自然界の仕組みや命の重みを思いやりながら、互いを大切に想う気持ちを伝える作品。
『ながーい5ふん みじかい5ふん』
リズ・ガートン・スキャンロン オードリー・ヴァーニック・文 オリヴィエ・タレック・絵 木坂涼・訳 光村教育図書
第66回(2020年度)
同じ5分でも状況で感じ方が変わる時間の不思議を描く。身近な体験から発想が広がり、自分なりの感想やイメージが溢れ出しそうな作品。
『おすしやさんにいらっしゃい!:生きものが食べものになるまで』
おかだだいすけ・文 遠藤宏・写真 岩崎書店
第68回(2022年度)
釣った魚が切り身やお寿司になる過程を連続写真で描く絵本。命をいただく感謝や日本の食文化の魅力が伝わる。
『ライオンのくにのネズミ』
さかとく み雪・作 中央公論新社
第71回(2025年度)
ライオンの国に転校したネズミ。優しさと勇気で違いを乗り越える姿を通し、多様性や思いやりといった多角的な視点が育まれる絵本。

中学年向け
『わすれられないおくりもの』
スーザン・バーレイ・さく・え 小川仁央・やく 評論社
第33回(1987年度)
残された仲間がアナグマとの思い出や教えてもらった知恵を語り合い、アナグマを偲ぶ。死を受け入れる切なさと共に、心の中でずっと生き続ける大切な繋がりを伝える感動の名作。
『ピトゥスの動物園』
サバスティア・スリバス・著 宇野和美・訳 スギヤマカナヨ・絵 あすなろ書房
第53回(2007年度)
病気の友達を救うため、知恵と協力で奮闘する子どもたち。輝くアイデアと固い友情が生み出す展開に引き込まれ、温かなハッピーエンドが胸を満たす。
『すごいね!みんなの通学路』
ローズマリー・マカーニー・文 西田 佳子・訳 西村書店
第64回(2018年度)
世界の過酷な通学風景を通し、学ぶ喜びや恵まれた環境などを深く考えさせる写真絵本。ひたむきな姿に勇気が出る。
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』
オンジャリQ・ラウフ 著 千葉茂樹 訳 スギヤマカナヨ 絵 あすなろ書房
第69回(2023年度)
フードバンクを狙う陰謀に子どもたちが挑む冒険物語。深刻なテーマを軽快に描き、推理のワクワク感と爽やかな読後感を味わえる。
『給食室のいちにち』
大塚菜生 文 イシヤマアズサ 絵 少年写真新聞社
第69回(2023年度)
給食ができるまでの現場をリアルに描く。美味しそうな料理と舞台裏のワクワク感に胸が高鳴る、読書が苦手なお子さんも選びやすい作品。シリーズ『給食当番のいちにち』と一緒に読むのもおすすめ。
『じゅげむの夏』
最上一平・作 マメイケダ・絵 佼成出版社
第70回(2024年度)
車椅子の親友の願いを叶えるため奮闘する少年たちを描く夏物語。重いテーマを爽やかに描き、命の輝きと真の友情が深く胸に残る名作。

中・高学年向け(4年生以上)
『みどりのゆび』
モーリス・ドリュオン・作 岩波書店
第12回(1966年度)
指から花を咲かせる不思議な力を持つ少年が、街に花を溢れさせる物語。美しい文章と圧倒的な読後感で心が満たされる作品。
『ルドルフとイッパイアッテナ』
斎藤洋・作 講談社
第34回(1988年度)
東京で出会ったボス猫と過ごす野良猫生活を描く冒険物語。仲間との絆や成長を描く展開に引き込まれる、長年愛され続ける魅力の一冊。

高学年向け
『生物の消えた島』
田川日出夫・文 松岡達英・絵 福音館書店
第34回(1988年度)
大噴火で一度絶滅した島に命が戻る過程を描く科学絵本。草木や動物が再び巡り集う生命の力強さに驚きと感動が広がる。
『ハンナのかばん:アウシュビッツからのメッセージ』
カレン・レビン・著 石岡史子・訳 ポプラ社
第49回(2003年度)
アウシュビッツで命を落とした少女の鞄から真実を追うドキュメンタリー。残酷な歴史の中で見出す光と平和への願いが強く胸に響く。
『奮闘するたすく』
まはら三桃・著 講談社
第64回(2018年度)
認知症になった祖父のデイサービス体験を夏休みの自由研究として追う物語。介護する側と受ける側双方の想いを知り成長する一冊。
『こんぴら狗』
今井恭子・作 いぬんこ・画 くもん出版
第64回(2018年度)
病気の飼い主のため旅立つ犬の姿を描く感動の歴史物語。道中で出会う人々の温もりや江戸の情緒が生き生きと心に広がる。
『ヒロシマ 消えたかぞく』
指田和・著 鈴木六郎・写真 ポプラ社
第66回(2020年度)
原爆で奪われた家族の日常を温かな写真と共に伝える絵本。平和と命の尊さを訴えかける。関連書籍『ヒロシマ 消えたかぞくのあしあと』(ノンフィクション)もぜひ一緒に読んでほしい。
『飛ぶための百歩』
ジュゼッペ・フェスタ・作 杉本あり・訳 岩崎書店
第66回(2020年度)
幼少期に失明した少年が登山を通じて少女と出会い、成長する物語。周りに心を開く大切さを教えてくれる。壮大な自然の描写も解放感があり魅力的。
『捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ』
井出留美・著 あかね書房
第68回(2022年度)
廃棄ゼロを目指すパン屋の軌跡と挑戦を描くノンフィクション。モノと命を無駄にしない暮らしや真の豊かさを問いかける。
『図書館がくれた宝物』
ケイト・アルバス・作 櫛田理絵・訳 徳間書店
第70回(2024年度)
戦時下の英国で疎開した三兄妹が本を支えにたくましく生きる物語。身を寄せる先での苦難を超え、温かな絆が届く。巻末にある作品中に登場する本のリスト含め、読書愛にあふれる作品。

高学年・中学生向け(6年生以上)
『モギ:ちいさな焼きもの師』
リンダ・スー・パーク・著 片岡しのぶ・訳 あすなろ書房
第50回(2004年度)
貧しかった少年が焼き物師の弟子となり、運命を切り拓く。美しい描写と壮大な旅路が心に残り、深い満足感をもたらす物語。
『太陽と月の大地』
コンチャ・ロペス=ナルバエス・著 宇野和美・訳 福音館書店
第64回(2018年度)
宗教や民族の対立に翻弄される少年少女の切ない愛と運命を描く歴史物語。過酷な時代の波に呑まれながらも光る情熱が胸を打つ。

中学生向け
『生きる:劉連仁の物語』
森越 智子・作 谷口 広樹・絵 童心社
第62回(2016年度)
強制連行された男性が極寒の北海道で生き抜いた十三年間を追う記録。信念を守り抜く壮絶な闘いが強く心に刺さる一冊。
『スラムに水は流れない』
ヴァルシャ・バジャージ・著 村上利佳・訳 あすなろ書房
第71回(2025年度)
インドの厳しい水問題に触れ、展開に手に汗握りながら読める成長物語。格差や社会の闇をリアルに突きつける一冊。

課題図書は、全国学校図書館協議会の方々が膨大な本の中から「子どもの素直な感情を引き出せるか」を深く考えて選んだ、魅力にあふれる作品ばかりです。
だからこそ本記事では、その歴史ある名作の中から、今すぐ手にとりやすく子どもが夢中になれる本を厳選してお届けしました。
読書感想文がきっかけではありますが、まずは本を開き、心動かされる楽しさを味わってもらえたら何よりです。残りの夏休み、親子で素敵な1冊と出会える素晴らしい時間になりますように。

季節の本も随時更新中です!ぜひご覧になってください!




