【2026年6月】月間新刊五つ星|おすすめ絵本&児童書

【2026年6月】激推し新刊!絵本&児童書【6/1~6/30 読了】

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りす

小学生向けを中心に、幼児の良書もセレクト。物語だけでなく、理系ジャンルや普段あまり興味を持たなかった分野でも、新たな魅力を発見できる一冊に出会えるはずです。

くり
くり

まずはフィクションからだよ!

『はみがきさん』

せなけいこ 作・絵      ポプラ社     2026/5
2歳
明快で味のある貼り絵とテンポ良い言葉で、歯磨きや何でも美味しく食べる大切さを伝える絵本。オチもユーモラスで、ギフトにも最適なボードブック。2013年刊の再編集。

『おふろにいれて』

せなけいこ 作・絵      ポプラ社     2026/5
2歳
お風呂に動物たちが次々入ってきて、お化けも一緒に!楽しむユーモア溢れる絵本。旧式の木桶風なお風呂が味深く、ギフトにも最適なボードブック。2013年刊の再編集。

『はーくしょい』

せなけいこ 作・絵      ポプラ社     2026/5
2歳
風邪をひいたルルちゃんのため、マスクや魔法を試す大騒ぎを明るい色使いで描く。病院を怖がる子にユーモアたっぷりに寄り添う、ギフトにも最適なボードブック。2013年刊の再編集。

『うえからみたりよこからみたり』

麻生知子 さく     福音館書店       2026/5
3歳
様々なものを上と横から見た姿で描く、視点の違いが楽しい作品。味のあるイラストが絶妙で、普段見ない角度からの発見に、大人も子どももワクワクと盛り上がれる。

『しりとりきんちゃく』

玉田美知子 著    KADOKAWA      2026/5
3歳
言葉を捕まえる巾着が登場する、お話会でも盛り上がる参加型絵本。太い線で描かれた迫力ある絵が魅力的で、言葉を繋ぐ面白さが分かり始めたお子さんにぴったり。

『いるかのこ』

きくちちき 作・絵       鈴木出版       2026/5
3歳
のびのびと広がる青い海を舞台に、子イルカの純粋な「好き」が重なる。夜の海の情景やマダライルカの美しい描写が秀逸で、親子の深い情愛が胸に染みる作品。

『まんまるまるごとりんごパイ』

モード・リンゼイ 作  つちだのぶこ 絵  おびかゆうこ 訳      偕成社   2026/5
4歳
りんごパイを焼くため、庭のすももを持って物々交換の旅に出るおばあさん。愛らしく温かな絵で描かれる全編陽気な展開が心地よく、巻末のレシピも嬉しい一冊。

『なきむしなきこちゃん』

ザ・キャビンカンパニー 作      福音館書店       2026/5
4歳~低学年
涙で海ができて流されてしまう大迫力の展開を、カラフルに描いた絵本。ひたすら泣く風景に悲壮感はなく、泣き尽くす姿に子どもが深く共感できる。

『バナナでんわででんわをしたら』

ギデオン・ステラー 文  エミリー・ヒューズ 絵  ふしみみさを 訳    ひさかたチャイルド        2026/5
4歳~低学年
バナナを電話に見立てた空想からのびのびと世界が広がる温かさ。深みのある美しい絵で少年とジャングルの様子が豊かに描かれ、懐かしさと優しさに溢れる物語。

『ありのこりーこ』

秋山あゆ子 絵   麦田あつこ 文     ブロンズ新社      2026/5
4歳低学年
赤ちゃんが生まれ寂しさを抱えるアリの女の子、りーこのお散歩物語。細部まで美しい擬人化の表現が素晴らしく、拗ねる仕草に共感しつつ様々な角度から楽しめるギフトにも最適な一冊。

『ライオンとことり』

マリアンヌ・デュブク 作   藤原潤子 訳      かけはし出版      2026/3
5歳低学年
ライオンと傷ついた渡り鳥の交流と再会を静かにつむぐ物語。短い言葉と素朴で愛らしい絵から、共に過ごす喜びや別れの寂しさが柔らかく伝わってくる味わい深い絵本。

『すみれのさとうづけ』

石井睦美 文   Krimgen 絵  世界文化社      2026/6
5歳~低学年
祖母を亡くした祖父のため、妖精に教わりながら伝統菓子作りに挑む幻想的な物語。ヨーロッパの香りが漂う気品ある絵柄が、家族を想う温かな愛情のドラマを美しく引き立てる。

『モプーはヘンダ』

伊藤亜和 作   出口かずみ 絵       KADOKAWA     2026/5
低学年
周囲の好奇の目に葛藤する男の子が、クラスメートとの関わりを通して心の重荷を解消していく物語。偏見が生まれる背景を巧みな比喩で描き、他者理解の尊さを伝える。

『ベッシーちゃん』

石川えりこ 作     アリス館      2026/5
低学年~小学生
カナダ生まれの祖母の激動の半生を、孫との日常から振り返る自伝的絵本。優しい語りの中に当時の戸惑いや喜びがあふれ、時を超えるようなスケールの大きな絵が魅力。

『ぼくらは物語ハンター』

バーバラ・リード 作   千葉茂樹 訳       あすなろ書房      2026/5
低学年小学生
氷河期を舞台に、壁画と出会った少年の姿を描く。土の匂いがしてくるようなしっとりとした美しい絵が魅力的で、時を超えた生命の力強さを感じる作品。

『知らないどこかへ : 難民となった子どもたち』

カシュミラ・シェット 文  ニコロ・カロッツィ 絵  杉本詠美 訳     汐文社   2026/5
中学年
故郷を離れ、新しい環境へ一歩を踏み出す3組の難民家族を描く。子どもの孤独や不安を表現した美しい絵が印象的で、共感できる葛藤と希望の物語。

『希望を運んだ図書館 : 馬に乗って本をとどけた女性たち』

ローレン・H.カースティン 作  ベッカ・スタッドランダー 絵  中井はるの 訳 
くもん出版    2026/5
中学年
1930年代の米国に実在した騎馬図書館員の歩み。精密で美しい絵と力強い文章が印象的で、本を読む喜びや困難に立ち向かう情熱、希望がまっすぐ伝わる。

『べんじょそうじ』

濱口國雄 詩   多屋光孫 絵      偕成社   2026/5
中・高学年
ひたむきに働く尊さを謳った昭和の名詩を、力強い絵で描く。現代には珍しい言葉や清掃描写を通し、全力で職務に向き合う渾身の思いが真っ直ぐに伝わる。

『見あげればロフトの窓に : 桂の春』

斉藤洋 作   いとうあつき 絵      講談社    2026/4
高学年
ロフトに潜む幽霊との交流を通し、複雑な家庭事情を抱える少年が成長する物語。どこか冷たい空気感のなかに小さな灯りが宿るような、引き込まれる絵画的な一冊。。

『夏の迷子』

村上しいこ 作    フレーベル館      2026/5
高学年
複雑な家庭事情や諦めに揺れる小学五年生の葛藤と、自らの願いを口にするまでの心の軌跡を描いた秀作。子どもの権利と本音に真摯に向き合い、確かな希望を心に灯す。

くろ
くろ

ここからはノンフィクション!

『100このたまごモンシロチョウになれるかな?』

クォンヒョクト 作  友常満利 日本語版監修  なかやまよしゆき 訳    玉川大学出版部  2026/5
低学年~小学生
モンシロチョウが成長し命を繋ぐ奇跡を、繊細な絵で描いた科学絵本。左右で成長と天敵の展開に分かれた構成が見事。命の尊さを学べ、虫好きのお子さんへのギフトにもお勧めの一冊。

『FOOD for ALLすべての人に食べものを』

メアリ・ホフマン 文  ロス・アスクィス 絵  杉本詠美 訳     少年写真新聞社   2026/5
中学年~
宇宙人を案内役に、現代の食を巡る問題と提案を投げかける思考絵本。生産から気候変動、フードロスまで幅広く扱い、明るくユニークな絵で前向きに食を考えさせてくれる。

『いろいろ色のはじまり』

田中陵二 文・写真     福音館書店       2026/5
中・高学年~
自然界のモノから色を作る過程を通し、歴史や化学の歩みを案内する。ヒ素の毒性といった美しい色や絵画の裏にある雑学も興味深く、色への情熱が伝わる一冊。

『ゼロ! : 大昔にはなかった数』

サラ・アルビー 文  クリス・スー 絵  渋谷弘子 訳   光村教育図書      2026/5
中・高学年~
数としての「ゼロ」が生まれる歴史と過程を、愛らしいキャラクターと温かい絵で解説。語りかけるような文章で、概念としてのゼロを感覚的につかめる絵本。

『ウサギ』

イラリア・デモンティ 文  カミッラ・ピントナート 絵  河清美 訳  山田文雄 監修    化学同人    2026/5
中・高学年~
ウサギの生態からペットとしての暮らし、雑学までを網羅したイラスト図鑑。写実的でありながら愛らしく、柔らかい色合いの洗練された絵で、多角的に魅力を伝える。シリーズ。

『10歳から読める・わかるいちばんやさしい日本国憲法』

南野森 監修     東京書店      2026/6
中・高学年~
条文の原文を子ども向けの優しい話し言葉に翻訳し、ユニークなイラストと共に解説する入門書。カジュアルな言葉遣いと親しみやすい図解で、大人も憲法を身近に学べる。2017年の改訂新版。 

『知ると楽しい!洋菓子のひみつ : 甘く華やかな西洋のスイーツ文化』

「洋菓子のひみつ」編集部 著      メイツユニバーサルコンテンツ     2026/5
中・高学年~
多様な洋菓子の歴史や文化、製法などを、見やすい写真と共にコンパクトに解説。日本への伝来や海外の行事菓子まで多岐にわたる内容が、心地よく知的好奇心を満たす。

『世界のパン : おいしい!たのしい!歴史と味をめぐる旅』

マリヤ・バーハレワ 文  アンナ・デスニツカヤ 絵  岡根谷実里 訳    河出書房新社      2026/4
中・高学年~中学生
世界8地域のパンの歴史や作り方を、深みのあるイラストと地図で紹介する絵本。探し絵要素もあり、ページをめくるたび楽しい。食に興味がある子へのギフトにも最適な一冊。

『森の落としもの図鑑 2』

今泉忠明 監修   松井雄功 絵     創元社   2026/5
高学年~中学生
シリーズ2。動物の食べ痕から森の営みを読み解く。リアルで美しい絵と写真、確かな知見に基づいた構成が秀逸で、動物たちが紡ぐ森の物語を推理する楽しさが感じられる。

月間新刊五つ星 2026/6月号総評! 

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りす

本格的な夏の訪れを前に、六月は夏休みを意識した心躍る作品が少しずつ届き始めた一ヶ月となりました。

フィクションは、難民といったテーマに深く切り込む骨太な作品から、軽やかで楽しい絵本まで、硬軟織り交ぜた魅力的なラインナップが揃いました。なかでも『ありのこりーこ』や『すみれのさとうづけ』のように、物語としての面白さを堪能しながら自然と豊かな知識も身につくような、一粒で二度美味しい良書との出会いは大きな喜びです。

ノンフィクションにおいては、算数・理科・社会の各分野から、バランスよく優れた作品が出揃いました。一過性の読書にとどまらず、手元に置いて末永く読み返したくなるような魅力に満ちています。特に『世界のパン : おいしい!たのしい!歴史と味をめぐる旅』や『100このたまごモンシロチョウになれるかな?』は、大人も子どもも夢中にさせる工夫に溢れた特にお気に入りの作品です。

今月の五つ星には、子どもたちの知的好奇心を心地よく刺激する作品が並んでいます。ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてください。心も体も開放的になるこれからの季節に向けて、思わず本を開きたくなるような楽しくて魅力的な作品を、引き続きお届けしてまいります。

くり
くり

次回も15日くらいを目安にしています。

くろ
くろ

7月の月間五つ星もよろしくお願いします♪

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