- 【2026年8月】激推し新刊!絵本&児童書【8/1~8/31 読了】
- 『ねこねこねこちゃん』
- 『はなび』
- 『あしたがたのしみ : 風のがっこうのこどもたち』
- 『友だちいないとダメですか?』
- 『みつけてちょーだい』
- 『にじのたね』
- 『生きていてくれて、ありがとう』
- 『いつかはきみをたべるから』
- 『しかたなし日記』
- 『くらげくんの発明』
- 『タイパわるいのダメですか?』
- 『エントラーダの子どもたち』
- 『棚のタナカちゃん』
- 『魔女と家族になる方法』
- 『答えは本の中に』
- 『新編 里見八犬伝 上』
- 『どうして学校に行かないといけないんですか?』
- 『ツバメ』
- 『虫のウラがわ図鑑 : ウラがわが主役!』
- 『すごいぞカラス』
- 『旅する植物』
- 『星の王子さまとめぐる星ぼしの旅』
- 『ボクが行かんと誰が行く : 小児外科医吉岡秀人物語』
- 『僕には鳥の言葉がわかる ふりがな版』
- 『ひめゆりの塔 : 生徒たちが見た沖縄戦』
- 『化石ハンターメアリー・アニング : 恐竜の真実をほりあてた少女』
- 月間新刊五つ星 2026/8月号総評!
【2026年8月】激推し新刊!絵本&児童書【8/1~8/31 読了】

胡桃幼書堂オーナーりすです!2026年7月に読了した105冊から、くり&くろが紹介した作品を含む特におすすめの五つ星26冊を厳選しました。
小学生向けを中心に、幼児の良書もセレクト。物語だけでなく、理系ジャンルや普段あまり興味を持たなかった分野でも、新たな魅力を発見できる一冊に出会えるはずです。
親子での家庭読書の参考に、また学校司書の方の選書の参考にもぜひ活用していただきたい素晴らしい本です。ぜひお気に入りの一冊を見つけてください!

まずはフィクションからだよ!
『ねこねこねこちゃん』
でくねいく 作 福音館書店 2026/7
0歳~
軽快なリズムと言葉で多様な猫たちの姿を描く赤ちゃん絵本。出久根育氏によるしっとりと美しい絵が魅力的で、様々なポーズの愛らしさを存分に楽しめる。
『はなび』
マシュー・バージェス ぶん カティア・チェン え 万木森玲 やく 岩崎書店 2026/7
4歳~低学年
夏の街の熱気や花火を躍動感あふれる絵と仕掛けで描く。独特な色遣いとみずみずしい表現が魅力的で、特別な夏の夜の余韻を鮮やかに届ける圧倒的な作品。
『あしたがたのしみ : 風のがっこうのこどもたち』
林原玉枝 文 せきぐちひろみ 絵 アリス館 2026/7
低学年~
風の学校に通う子どもたちの日常を描いた季節感あふれる短編集。優しい絵と言葉で育まれる寛容な世界観と豊かな発想が素晴らしく、低学年の心に寄り添う温かな物語。
『友だちいないとダメですか?』
令丈ヒロ子 作 まつながもえ 絵 講談社 2026/7
低学年~
シリーズ。友だちの定義に悩み、自分なりの答えを探す少女を描く。他人の基準に惑わされず、自分で納得できる答えを導き出す力強い姿に深く気づかされる物語。
『みつけてちょーだい』
押本達希 作・絵 PHP研究所 2026/8
3歳~
個性豊かな面白い形の野菜を探しながら楽しめる。 優しい色合いの絵が魅力、野菜への興味や食材を大切にする心が自然と育まれる。
『にじのたね』
ボコヤマクリタ 作 アリス館 2026/7
3歳~
雨上がりの森で出会ったキツネの子と不思議な出来事を体験するお話。空想が広がっていく物語と愛らしく誠実な絵が、どこか懐かしいワクワク感を届けてくれる。
『生きていてくれて、ありがとう』
あごうしゅうじ 文 ひろみちいと 絵 岩崎書店 2026/7
低学年~小学生
原爆の悲劇を生き抜いた女性の証言を丁寧に描く。低学年にも受け入れやすい絵と展開で現実を伝えつつ、未来へつながる希望を感じさせる構成が胸に深く響く。
『いつかはきみをたべるから』
デイヴィッド・ダフ ぶん マリアンナ・コッポ え 穂村弘 やく 河出書房新社 2026/7
低学年~小学生
恐竜とミミズの奇妙な友情から、命の循環という壮大な視点が広がる。淡々としたやり取りの可笑しさとデザイン性の高い絵が光り、知的好奇心を刺激する絵本。
『しかたなし日記』
市川宣子 作 堀川真 絵 童心社 2026/6
中学年~
「しかたない」を日記に綴り思考する少女たちの軽妙な物語。素直な問いから本質に迫り、悩みや日常のモヤモヤに寄り添う思考のヒントが詰まった奥深い一冊。
『くらげくんの発明』
はらまさかず 文 そねぽん 絵 アリス館 2026/7
中学年~
ふしぎな少年「くらげくん」との夏の交流を描く幻想的な物語。ユーモアあふれる発明品や美しい絵が心地よく漂う世界観を生み出し、切なくも穏やかな余韻が胸に残る。
『タイパわるいのダメですか?』
松素めぐり 作 林ユミ 絵 講談社 2026/7
中学年~
正反対なふたりの友情を描いた明るく前向きな作品。タイパを気にするアリマと今を楽しむキリオがお互いを観察し認め合う姿が微笑ましく、友情の尊さを届ける一冊。
『エントラーダの子どもたち』
エレン・オー 編 原田勝 ほか 訳 あすなろ書房 2026/6
高学年~
多国籍な人々が暮らすアパートを舞台に描くハートフルな連作短編集。豊かな料理描写や個々のルーツを通じ、様々な文化と人々に触れ合える魅力満載の夏の物語。
『棚のタナカちゃん』
戸森しるこ 作 死後くん 絵 講談社 2026/7
中・高学年~
シリーズ。しゃべる棚と癖のある道具たちが紡ぐ物語。それぞれの切なくも愛おしい身の上話に耳を傾けるうち、温かな余韻が心を満たす。
『魔女と家族になる方法』
木地雅映子 作 五十嵐大介 絵 偕成社 2026/6
高学年~
居場所のない少年が魔女と出会うファンタジー。見事な伏線回収と圧倒的な没入感、厳しくも温かい世界観が心を捉えて離さない、大満足の疾走感溢れる一冊。
『答えは本の中に』
デイヴィッド・レヴィサン 著 三辺律子 訳 理論社 2026/7
高学年~
一冊の本をきっかけに論争が起こり、少年が自身の意志と向き合う物語。多様性と対話の大切さを鮮明に描き、自分らしく生きる勇気を与えてくれる。
『新編 里見八犬伝 上』
曲亭馬琴 原作 斉藤洋 文 平沢下戸 絵 理論社 2026/6
高学年~中学生
シリーズ1。古典の壮大な世界観を残しつつ鮮やかに現代語化。洗練されたイラストとスピード感あふれる文章に引き込まれる作品。
『どうして学校に行かないといけないんですか?』
神戸遥真 作 文研出版 2026/6
高学年~中学生
仮想空間に集う不登校の少年少女らが紡ぐ新感覚ミステリー。ギフテッドやネグレクトなどリアルな痛みに寄り添い、現実の一歩へ導く切なくも力強い一冊。

ここからはノンフィクション!
『ツバメ』
孝森まさひで 写真・文 童心社 2026/7
5歳~低学年
シリーズ。身近なツバメの生態や子育ての様子をカラー写真とやさしい言葉で伝える。春の渡来から秋の旅立ちまでを丁寧に追い、鳥への温かな愛着と関心を育む。
『虫のウラがわ図鑑 : ウラがわが主役!』
安田守 写真 高岡昌江 文 あすなろ書房 2026/6
低学年~
普段は見慣れない昆虫の腹側をクイズ形式で捉えたユニークな写真図鑑。丁寧な解説と魅力的な構成で見せ方がうまく、知られざる虫の秘密を楽しく発見できる。
『すごいぞカラス』
クリス・バターワース 作 オリヴィア・ロメネク・ギル 絵 松原始 訳 ひさかたチャイルド 2026/7
低学年~
迫力ある絵でカラスの生態を魅力的に描く科学絵本。親しみやすい語りかけでカラスへの見方が変わる、自然観察の楽しさにあふれる。
『旅する植物』
エミリー・ヴァスト 作 小澤美奈 訳 鷲谷いづみ 監修・解説 悠書館 2026/7
中学年~
種の多様な旅の仕方を美しいイラストで描く自然科学絵本。スタイリッシュなデザインと色彩が魅力的で、画集のように眺めても学びとしても楽しめる作品。
『星の王子さまとめぐる星ぼしの旅』
縣秀彦 さく 河出書房新社 2026/7
中学年~
「星の王子さま」の世界観で宇宙の神秘に触れる美しい写真絵本。文学的な語りと理科的知識が心地よく調和し、幻想的な雰囲気を楽しみながら星の世界へ浸れる上質な一冊。2014年の新装版。
『ボクが行かんと誰が行く : 小児外科医吉岡秀人物語』
高木香織 文 片塩広子 絵 講談社 2026/6
中・高学年~
ミャンマーで無償の医療活動を続ける吉岡秀人医師の歩みに迫るドキュメンタリー。巧みな構成と読みやすい文章で生き様や情熱を捉え、命の尊さや将来への希望を力強く伝える。
『僕には鳥の言葉がわかる ふりがな版』
鈴木俊貴 著 小学館 2026/6
中・高学年~
鳥の言葉を解明した研究者の発見と情熱を綴る。読みやすい紙面と優しい語り口、愛らしい絵に引き込まれ、鳥たちの世界に夢中になれる。2025年『僕には鳥の言葉がわかる』の総ふりがな版。
『ひめゆりの塔 : 生徒たちが見た沖縄戦』
ひめゆり平和祈念資料館 文 カイズケン 絵 汐文社 2026/7
高学年~中学生
ひめゆり学徒隊の歩みと戦争の現実を、現地を巡る現代の生徒の視点を交えて描く絵本。沖縄戦の悲劇を丁寧にたどり、命と平和の尊さを深く語りかける。
『化石ハンターメアリー・アニング : 恐竜の真実をほりあてた少女』
ケイト・ウィンター 作 横山和江 訳 偕成社 2026/7
高学年~中学生
古生物学に貢献した女性の生涯を描く伝記絵本。図鑑のように凝った仕掛けや美しいデザインが目を引き、地球の歴史や科学への探求心を刺激する見応えある一冊。
月間新刊五つ星 2026/8月号総評!

夏休み本番となった八月は、前月と比べて紹介数も少し落ち着き、ゆったりとした気持ちで一冊一冊に向き合える贅沢な読書時間となりました。
フィクションは、全体として自由な視点からのびのびと楽しめる作品が揃いました。読み物においては、選りすぐりの海外文学が力を発揮するなか、日本文学の躍進が非常に印象的でした。『しかたなし日記』『くらげくんの発明』『どうして学校に行かないといけないんですか?』など、独自の切り口や設定が光る良書に恵まれ、とりわけ『魔女と家族になる方法』は海外文学にも引けを取らない圧倒的な世界観で、強く心を引き込まれる素晴らしい作品でした。
ノンフィクションにおいては、子どもたちの好奇心を大いに刺激する魅力的な動植物の本が充実していました。特に『僕には鳥の言葉がわかる ふりがな版』は、驚きと発見に満ちた一冊です。自らの「好き」を突き詰め、夢中になれるものと出会う喜びが描かれており、これから自分の世界を広げていく子どもたちにぜひ手にとってほしい作品です。
例年より涼しい夏となりましたが、季節の変わり目でもある九月は、体調を労わりながら少しずつペースを整えていきたいところです。実り多き秋の読書生活へとつながるよう、来月も選りすぐりの作品をご紹介したいと思います。

次回も15日くらいを目安にしています。

9月の月間五つ星もよろしくお願いします♪



